ジョン・ミラーと比べると、若干知名度が落ちると思われるロイ・ブックバインダーは、 1972年にADELPHIからデビューし、 フィンガー・ピッキングで戦前ブルースやラグタイム・ギターを奏でるギタリスト兼シンガーです。

1作目“Travelin' Man”は、全曲弾き語りで、ピンク・アンダーソン、 ゲイリー・ディヴィスやマクテル等をカバーしてます。
1975年の2作目、1977年の3作目は、人気のBLUE GOOSEからのリリース。
2作目の“Git-Fiddle Shuffle"は、フィドルのファッツ・カップランとのデュオ。 1曲アコギだけのインストがある他は、すべて二人で楽しく演ってます。 (二人ともバンジョーを弾いてる曲もあり。) 3作目“Ragtime Millionaire"は、ピアノやベースが付く曲があるのと 弾き語りが多くなってます。1作目と2作目のいいとこ取りな感じ。

そして、1979年の“Goin' Back To Tampa"は、フィドルが無くなった代わりに クラリネットやチューバ等の管楽器が入って幅が拡がったのと スウィング感が増して、すごくカッコイイです。 メンフィス・ジャグ・バンドの“Cocaine Habit"は必聴です。
2011-12-18 18:05